最近とても人気の高い「抹茶」は、お茶としてだけでなくスイーツに使われることも多くなってきました。
特に女性からの支持が高く、友達同士で食べに行くことも多いのですよね。
「抹茶も、抹茶のスイーツも大好き!」という方は、きっと妊娠中も恋しくなることでしょう。
そんな大人気の「抹茶」ですが、妊娠中に気になる「カフェイン」がどのくらい含まれているか知っていますか?
「緑茶」や「コーヒー」と聞くと「カフェインが高そう」というイメージがありますが、抹茶の「カフェイン」は気にしてなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、抹茶のカフェインはどのくらいあるのか?
妊娠中でも抹茶を飲めるのか?
実際のところをお茶の専門家が徹底解説します!
そもそも抹茶のカフェインってどれくらいあるの?
それでは早速、抹茶のカフェインがどれくらいあるのか?「日本食品成分表」で算出されている抹茶のカフェイン量を煎茶と比べて見てみましょう!
「日本食品標準成分表」によると
種類<粉末> | カフェイン量(粉末100g当り) |
抹茶 | 3.2g/100g |
煎茶 | 2.3g/100g |
種類<粉末> | カフェイン量(粉末1g当り) |
抹茶 | 32mg/1g |
煎茶 | 23mg/1g |
抹茶のカフェイン量は、煎茶よりも多く含まれる事が分かります。
思ったよりもカフェイン量が多く、「煎茶よりも!?」と、驚かれたのではないでしょうか。
抹茶とコーヒーのカフェインは同じ!?
先程の結果より、抹茶のカフェイン量が多いということが分かりましたが、カフェイン量が多いイメージのコーヒーと比べるとどうなのでしょうか?
同じ量なら抹茶の方がカフェインが多い
結論から言うと、抹茶とコーヒーを同じ量飲むと、コーヒーよりも抹茶の方がカフェイン量は多くなります。内訳は以下の通りになります。
種類 | カフェイン量 | 分量 |
抹茶(薄茶) | 64mg | 抹茶2g、お湯60ml |
コーヒー | 60mg | 豆10g、お湯150ml |
伊右衛門ペット茶 | 50mg | 500ml |
もちろん、それぞれの挽き方によってカフェイン量は変わりますが、一般的にはコーヒーよりも抹茶の方がカフェインが多いと言う結果になりました。
妊娠中に飲んでも大丈夫?
抹茶は「碾茶(てんちゃ)」というお茶を粉末状にしたものです。
手間がかかる製法なため、緑茶よりも高価でおいしく、とても人気です。
そんな抹茶のとりこになっている方は、毎日でも飲みたいと思うのではないでしょうか。
しかし先程の結果から、「妊娠中に飲むのは危険なのでは?」と思われた方もいらっしゃると思います。
そんな方に向けて、気になる「妊娠中の抹茶の飲み方」をお伝えします。
適量であれば飲んでも大丈夫
結論としては、適量であれば飲んでも問題ありません。
妊娠中に摂取して良いカフェインの量は、200〜300mg/日までと言われています。
抹茶のカフェインが多いと言っても、適量を守れば心配ありません。
妊娠中にカフェインを避けた方がいい理由は、妊娠中は体からカフェインが抜けるまでの時間が遅くなり、普段よりもカフェインの影響を受けやすくなるためと言われています。
ただし、1日のカフェイン摂取量の上限を越えなければ、大きな心配はないとも考えられています。
そのため、先程述べたように、抹茶も少量だったら問題ありません。
そうは言っても「使われる茶葉や浸出方法によってカフェイン量が変わる」ことと「カフェインの感受性は個人差がある」ことには気を付けなければなりません。
抹茶は特にカフェイン量が多いので、摂取量には気をつけながら、楽しみましょう。
それでも「カフェインが気になる!」と言う方は、抹茶のスイーツなどを少量楽しんでみてはいかがでしょう?
また、ノンカフェインタイプの抹茶も販売されていますので、そちらもおすすめです。
大好きな抹茶を我慢しすぎるのは、あなたにも赤ちゃんのためにもよくないので、適量をしっかりと守り、大好きな抹茶を楽しみたいですね。
妊娠中に飲むならおすすめのお茶
「抹茶をもっと飲みたいけど、やっぱり心配」
「カフェインを気にするのがストレス」
と言うあなたに、妊娠中でも安心して飲めるお茶をご紹介します。
おすすめは麦茶
麦茶は、一切カフェインを含まないので、妊娠中でも安心して飲めます。
また、カフェインレスと言うだけでなく、ミネラルも補給にもおすすめのお茶です。
特に夏場などは積極的に取り入れてください。
コーン茶
コーン茶はミネラルもビタミンも豊富で、香ばしい香りと甘みのあるお茶です。
いつもと違うお茶を楽しみたい!と言う時には、コーン茶を試してみてください。
たんぽぽ茶
たんぽぽ茶は、たんぽぽの根の部分を焙煎して作ったお茶で、「たんぽぽコーヒー」とも言われています。
コーヒーの代わりに楽しんでいる方も多いですよ。
ルイボスティー
ルイボスティーは、マメ科の植物で作られた紅茶の風味があるお茶です。
ミネラルやポリフェノールが豊富で「奇跡のお茶」とも呼ばれています。
ハーブティー
特にローズヒップティーは、ビタミンCがたっぷりで、美容にも良い働きをしてくれます。
体の悩みに合わせてハーブティーを飲むのもおすすめです。
その他
その他にも、「黒豆茶」「そば茶」「ごぼう茶」などもあります。こちらの3種は美容や美肌、むくみにも効果があると言われています。
まとめ
今回は抹茶のカフェイン量についてお話ししました。
「抹茶に含まれるカフェイン量は、思っていたより多かった!」と驚かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、適量をしっかりと守れば、妊娠中でも抹茶は楽しめます。
妊娠中には、ストレスを抱えすぎるのが一番良くないので、先ほどご紹介したノンカフェインのお茶と合わせながら、抹茶や煎茶、コーヒーを楽しみ、程よくカフェインを控えるのがベストです。
妊娠中こそ、お茶でホッとできるひと時を楽しみたいですよね。